退職代行サービスを使いたいというニーズが20代30代を中心に増えたことに合わせて多くの業者が退職代行サービスに参入することとなって、どこに依頼するのがいいのかよくわからないという声も出てくることになった。
そうした声に応えるように、退職代行サービスの口コミや評判を集めてランキングしたサイトが現れ人気となっている。
実際に利用した人の口コミや評判も集まってくるようになって、ランキングの精度も高まってきているので、これから退職代行サービスの利用を考えている人にとっては役立つ情報となっている。
今回は、退職コンシェルジュと退職代行コンシェルジュという、よく似た名称の退職代行サービス業者について、口コミや評判、ランキング等の情報を参考にして10の項目で比較していくので、退職代行サービスを選ぶときの参考にしてほしい。
①口コミ・評判・体験談の数
両社のランキングサイトの口コミ・評判・体験談の数を比較してみてみよう。
退職代行サービスのランキングサイトに掲載されている両社の口コミや評判の数を見てみると両社ともそれほど多くの口コミや評判は集まっていなかったが、数を比較すると退職代行コンシェルジュのほうがやや多かった。
ランキングサイトに記載された口コミ・評判の内容として、退職代行コンシェルジュの場合、
「対応が早く、とても丁寧だったので初めての退職代行サービスでも安心してお願いできた。」
「相談しているときは親切でよく話を聞いてくれる感じだったけど、お金を払ってからは態度が変わった感じ。」
「LINEの返事も来なかったり遅かったり、電話しても繋がらない。お金を払っているのだから最低限の対応はしてほしい。」
親切に対応してもらって助かった、などの感謝の声が見られた一方で、会社を退職することは代行できているが、その後の連絡などの必要なフォローが不足していたことを指摘されている。
退職コンシェルジュは
「何度も会社に連絡をしてくれて都度報告もくれて不安になることなく退職できました。」
「最初に問い合わせした時から話がかみ合わなくてイライラしました。初めての退職でストレスを感じているのだからもう少し気を使ってほしい」
「質問をしても的確な回答が来なくて余計に不安になってしまった。」
担当者によってサービスの質に差が出ているではないかと感じられる口コミや評判を見受けられた。
両社ともに「無事に退職できてよかった」という喜びの声と、「思っていたような結果が得られなかった」という残念な意見が半々といったところだった。
✖ 退職コンシェルジュ 7P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 9P
②価格(税込)
退職代行サービスを利用する人の中心は20代30代の若い世代であるため、料金が高いと利用するのはためらってしまうだろう。しかもこれから仕事を辞めるということを考えるとできるだけ出費は抑えたいところだ。
退職代行サービスの料金の相場としては、弁護士が行っているところで5万円、労働組合や一般企業の場合で3万円前後といったところだ。
退職コンシェルジュの利用料金は3万5000円(税別)となっていて、顧問弁護士との法律相談や失業手当や有休の相談も含まれている。
退職代行コンシェルジュの料金は、正社員・契約社員・派遣社員4万9800円、パート・アルバイトが3万9800円のところ、キャンペーン価格として、3万円(税別)となっている。
どちらも追加料金なしということなので、この勝負は退職代行コンシェルジュの勝利となった。
✖ 退職コンシェルジュ 7P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 10P
③口コミランキングの順位
80社以上の退職代行サービスを比較した口コミや評判を集めたランキングサイトでの順位で退職コンシェルジュと退職代行コンシェルジュのランキング順位をチェックしてみよう。
退職コンシェルジュが19位、退職代行コンシェルジュが17位と、僅差ではあるが退職代行コンシェルジュのランキング順位が上回った。
ランキングサイトでの口コミや評判の件数だけでなく、満足度など総合的な評価を順位付けしたものであるがそれほどの差がない結果となった。
✖ 退職コンシェルジュ 7P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 10P
④対応時間
退職代行の利用を考える多くの方は、辛い職場で精神的に追い込まれてしまっている。相談する時間もなかなかとれず、夜遅い時間や休日でないと連絡ができないというケースも少なくない。
退職代行サービスの利用前には、電話やLINE、メール等で相談するが、対応時間が平日の昼間に限られていると、利用者にとっては連絡しにくいことになるので、対応時間に制限がないほうが望ましいところだ。
そうしたニーズに応えるように、退職代行サービスの中には、24時間対応をうたっているところも増えてきている。
今回比較する2社の状況を見ると、退職コンシェルジュのほうは、ホームページ上から対応時間について確認することができなかった。
退職代行コンシェルジュについても、対応時間の明記はなかったが、LINEでは24時間対応となっていた。
対応時間の比較としては、LINEではあるが24時間対応をうたっている退職代行コンシェルジュが勝ちという結果になった。
✖ 退職コンシェルジュ 5P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 8P
⑤丁寧さ
両社のランキングサイトに書き込まれた口コミや評判の内容を見ていくと、どちらの書き込みにも、退職できてよかったという内容と、対応がいまひとつだったという両方の評判と口コミが見受けられた。
丁寧さという面では、どちらも甲乙がつけがたく、この対戦はドローという結果になった。
△退職コンシェルジュ 7P vs △退職代行コンシェルジュ 7P
⑥営業年数
退職代行サービスは新しいサービスということで、まだまだ提供する側も営業歴が浅いところが多い。営業年数が長いほうが、その分ノウハウを蓄積しているので、対応も改善されていることが多い。
両社を比較してみたところ、退職代行サービスとしての営業をいつから始めたという記載は、どちらのホームページにも記載がなかったのでわからなかった。
運営している会社の創業がいつなのかを見てみると、退職コンシェルジュを運営している株式会社ベックオンは2019年05月10日、退職代行コンシェルジュを運営している合同会社SACが2020年4月9日ということで、わずかではあるが退職コンシェルジュのほうが長いということになった。
〇 退職コンシェルジュ 8P vs ✖ 退職代行コンシェルジュ 6P
⑦組織(労働組合or民間)
退職代行サービスを提供している組織には、法律事務所、労働組合、一般企業の3つのパターンがある。
法律事務所と労働組合には、会社側と交渉する法的な権限が与えられているが一般企業が運営する退職代行サービスにはその権限がないので、退職の意思を代わりに伝えることに限られている。
退職コンシェルジュを運営しているのは、株式会社ベックオンという会社である。利用規約を見ると、提携している日本グローバル合同労働組合に加盟すること、となっているが会社と交渉は行わないとも記載があった。
退職代行コンシェルジュは、合同会社SACが運営している。こちらは一般企業の運営ということで、交渉や手続きの代行は行うことができない。
勝敗をつけるとすると、労働組合との提携で、法的にカバーされている退職コンシェルジュがわずかに上回ることになる。
〇 退職コンシェルジュ 8P vs ✖ 退職代行コンシェルジュ 5P
⑧JRAA認定
退職代行サービスの普及や協会独自の調査項目を作成し、それをもとに認定を行っている業界団体としてJRAA(正式名称:一般社団法人 日本退職代行協会)がある。JRAAからの認定を受けるためには、多くの項目において規定をクリアしている必要があるため認定を受けていることは信用の証ということで、ランキングサイトでの評判や口コミも高まることになる。
協会からの認定を受けている退職代行サービスを実際に利用した方からは「協会から認定されていることが利用の安心に繋がった」との口コミがいくつか見られた。
今回比較する両社については、どちらも認定を受けていないので、ドローということになった。
△ 退職コンシェルジュ 0P vs △ 退職代行コンシェルジュ 0P
⑨サポート体制
退職代行サービスを利用した後のサポート体制という部分で、両社のサービスを比較してみよう。退職できたとしても、その後のサポートがあれば、依頼者としてはさらに安心できるとランキングサイトの評判と口コミがある。
退職コンシェルジュでは、失業手当や有給についての相談OK、顧問弁護士の法律相談もあるということで、退職にかかる様々な公的支援について相談することができる。
退職代行コンシェルジュでは、退職後の転職支援サービスを提供している。退職のことで次の仕事まで考えられていない人のためにこうしたサービスは役に立つだろう。
両社の比較としては、相談OKということよりも、実際に転職サービスをしてくれる退職代行コンシェルジュのほうが、高いポイントになった。
✖ 退職コンシェルジュ 5P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 7P
⑩便利さ(支払方法の多さ)
退職代行サービスの利用者としては、依頼すると決めた後は、早めに勧めてもらいたいところだ。どこのサービスにおいても、支払いが完了してから着手するため、利用者としてはすぐに支払い手続きができたほうが望ましい。
退職コンシェルジュでは、銀行振り込みのほかにクレジットカードでの支払いをすることができるので、スマホからすぐに支払いが可能だ。
退職代行コンシェルジュでは、振り込み以外の支払い方法について明記がないので、銀行振り込みだけに対応ということだろう。利用者としては、できるだけ多くの決済方法があったほうがありがたい。
今回は退職コンシェルジュに軍配が上がった。
〇 退職コンシェルジュ 7P vs ✖ 退職代行コンシェルジュ 3P
最終結果
✖ 退職コンシェルジュ 61P vs 〇 退職代行コンシェルジュ 65P
両社を比較した結果、退職代行コンシェルジュが4P 上回る結果となった。
両社とも、創業して2年ほどの会社であり、まだまだ体制が不十分であるところが見えた。ホームページ上に掲載されている情報もいまひとつであり、今後の改善が求められるところだ。
ランキングサイトでも、これからの口コミや評判を高めていくことだろう。これからの両社に期待したい。
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