労働災害で退職する時、退職代行と労働基準監督署のどちらに相談すべき?

労働災害で退職する時、退職代行と労働基準監督署のどちらに相談すべき?

労働災害が起き、辞めたいと考えた際にはどこに相談すれば良いか迷ってしまうケースは多く、労働災害であっても退職代行サービスが利用できるか気になるところだ。
他にも労働基準監督署へ相談した方が良いかや、退職代行サービスと労働基準監督署の関係性についても把握が重要だ。

今回は労働災害が原因で会社を辞める時、どこに相談すれば良いかに加えて、退職代行サービスと労働基準監督署の関係性についても解説するので参考にして欲しい。

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労働災害とはどんな災害?退職代行サービスとの関係性

労働災害とはどんな災害?退職代行サービスとの関係性労働災害とは労働者が通勤や仕事中にケガをしたり、亡くなったりする事象を指しており、事業所は労働者による労働災害申請の手助けと証明を行うことが義務だ。

労働災害は仕事が原因によって発生したケガや病気である証明が必要であり、事業所は労働者を守るためにも労働災害を隠し隠すことなく証明することを尽力しなければならない。
労働災害にはさまざまな種類があり、労働者がケガや病気を負った理由によって適用される補償内容が異なる点については理解が必要になる。

1.療養補償給付 仕事や通勤が原因によって発生したケガや病気に対する補償
2.休業補償給付 仕事や通勤が原因によって発生したケガや病気で働けなくなった際に適用される補償
3.障害補償給付 ケガや病気が治った後、身体に障害が残っている場合に受けられる補償
4.遺族補償給付 仕事や通勤が原因で労働者が亡くなった場合、労働者の遺族が受けられる補償
5.介護補償給付 障害補償給付もしくは傷害補償年金の1級か2級に該当して、介護を受ける必要がある際に受けられる補償
6.傷病補償年金 ケガや病気の治療開始後1年6か月経っても治らず、重い症状が続いている場合に適用される補償
7.葬祭料等給付 仕事や通勤が原因によって労働者が亡くなり、遺族もしくは会社が葬祭をおこなった場合に給付される
8.アフターケア制度 対象となっている20の傷病が治った後でも、再発予防や後遺障で発生する病気を防ぐ診察や検査を無料で受けられる制度

労働災害によってケガや病気を負った場合にはさまざまな補償などが用意されており、労働災害による補償を受けるためには会社からのサポートを受けて各種書類の作成が必要だ。
労働災害による補償を受けるためには労働基準監督署へ書類の提出が必要になるが、具体的な流れとしては以下を参考にして欲しい。

1.労働災害に関する保険給付の書類作成(医師や事業所の証明が必要)
2.保険給付に関する書類に不備がないか確認して労働基準監督署に提出
3.労働基準監督署で労働災害に間違いないか調査される
4.調査結果を基にして支給か不支給かを決定

労働基準監督署で労働災害が間違いないかどうかの調査が行なわれるため、医師や事業所からの証明が必要になる。
注意点としては客観的に見て労働災害に当たるかどうかの判断が重要であり、虚偽申告などをすれば労働基準監督署の調査で労働災害ではないことがバレるだろう。

労働災害と退職代行サービスの関係についてはあまり知られていないが、事業所が労働災害隠しで労働災害を認めないケースは残念ながらある。

そういった事業所が労働災害を認めないケースにおいて、運営元が弁護士である退職代行サービスに依頼すれば自分の意思を代わりに伝えてもらえる。
自分だけでは事業所に対して十分に労働災害の意思が伝えられないと感じるなら、退職代行サービスを活用するのも方法としては有効だ。

 

退職代行と労働基準監督署のどちらに相談すれば良い?

退職代行と労働基準監督署のどちらに相談すれば良い?労働災害によって会社を辞める際には退職代行サービスと労働基準監督署のどちらに相談すれば良いのだろうか。
退職代行サービスと労働基準監督署それぞれのメリット・デメリットについて解説するため、自分にとってどちらへの相談が適しているか判断材料にして欲しい

 

労働災害時における退職代行サービスのメリット

退職代行サービスに相談すれば自分の意思を事業所に伝えてもらえ、確実に退職代行サービスからフィードバックなどが来る。
弁護士や労働組合が運営元になっている退職代行サービスであれば、労働災害についても専門的な知識やノウハウを持っているケースも考えられる。

 

労働災害時における退職代行サービスのデメリット

退職代行サービスを利用するためには費用が必要になるだけでなく、民間の運営元によっては労働災害などに対しての専門的な知識を持っていないケースも少なくない。
退職代行サービスを使って事業所に自分の意思を伝えた場合、事業所との関係性が悪くなってしまう可能性もある。

 

労働災害時における労働基準監督署のメリット

労働災害時における労働基準監督署のメリット労働基準監督署は公的機関になっているため、事業所などに対して注意・指導・是正勧告して対応などについて改善するように指示できる。
公的機関になっているので相談料が無料になっているだけでなく、法律などに基づいて自分自身が労働災害に当たるかどうかのアドバイスももらえる。

 

労働災害時における労働基準監督署のデメリット

労働基準監督署は基本的に個人で発生している問題を解決するのが目的ではないため、労働関係法令違反が認められているケースでしか対応してもらえない可能性もある。
労働基準監督署に労働災害に関して動いてもらいたいなら、自分自身で労働災害と証明できる証拠を集めなければならない。

 

退職に際して色々な要望も合わせて会社に伝えることができる点、本人に代わって柔軟に対応してくれる点から退職代行サービスの方がメリットは多いようだ。
しかし、退職代行サービスと労働基準監督署それぞれにメリット・デメリットが存在しているため、労働災害の状況や自身の環境と照らし合わせて判断する必要がある。

 

退職代行サービスに相談して良かった。労働災害時の退職体験談

退職代行サービスに相談して良かった。労働災害時の退職体験談労働災害時に退職代行サービスを利用し、無事に退職された方の体験談について紹介する。

 

労働災害時の退職体験談1

仕事中にケガをしてしまって会社側に労働災害の申請をしましたが、会社側は労災ではないとしてまともに取り合ってくれませんでした。
そんな会社でこれ以上働けないと思ったため、退職代行サービスを通じて退職の意思を伝えること、労働災害の申請を進めてもらうことを目的に退職代行サービスへ相談しました。

労働組合の退職代行サービスを選んだので上手く進んで欲しいと願いながら退職代行実施日を迎えました。
最終的には退職を認められただけでなく、労働災害の申請や補償を受けるために必要な書類も会社側で進めてもらえることなりました。もし、会社側が労災を認めてくれない場合は労働基準監督署へも相談しなければいけないと思ってましたが、早期に決着できたので安心しました。

 

労働災害時の退職体験談2

通勤の途中で事故に遭いました。仕事に復帰するまでかなり時間が必要になるみたいで、しばらくは療養補償を受けて体の回復とリハビリに専念するつもりでいました。

補償を受けるには労働基準監督署への申請が必要になるのですが、会社は労働基準監督署から調査や指導が入ることを嫌がり、申請をしないように圧力をかけてきました。

「申請をしたら仕事に復帰させることはできない」
「会社の不利益になるので解雇になるかもしれない」

会社からの対応に納得ができなかったので、労働基準監督署に相談したところ補償の申請は会社の了承が無くても自分で進めることができること、労災を理由に退職を勧めることは違法であることを聞きました。ただ、労働基準監督署では細かい要望や手続きの依頼を会社側に伝えることができないようで、話しが進まず途方に暮れているところ、退職に伴って色々な要望を会社側に伝えてくれるサービスをネットで見つけました。

退職代行サービスだったのですが、LINEで相談したところ会社側に要望を伝えることは可能だということで依頼することにしました。
外部から要望を伝えたことで会社側も要望にちゃんと応えてくれ、無事に補償申請を終えることができました。

 

まとめ

まとめ_労働災害で退職する時、退職代行と労働基準監督署のどちらに相談すべき?労働災害が原因で会社側とトラブルになった、療養から復帰しても会社に居づらい等、退職することも考えているが一人で話を進めるのは難しいと感じたら退職代行サービスの利用をおすすめする。
会社によっては労働者から伝えられる意思や要望については対応を渋ることがあっても、退職代行サービスを通じて意思を伝えられるとスムーズに対応するケースは意外と多いのだ。

また、退職代行サービスを利用することで要望の伝達や必要な手続きの段取りなども進めてくれるため労働災害後の療養に集中する時間を得ることができる。体験談にもあったように柔軟に対応してくれる退職代行サービスもあるため、困ったときには退職代行サービスに相談すると良いだろう。

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