残業などの労働問題が深刻な看護師、退職代行での即日退職者が増加中

残業などの労働問題が深刻な看護師、退職代行での即日退職者が増加中

看護師の過酷な職場環境がたびたび労働問題として取り上げられていることをご存じだろうか。残業が当たり前の労働環境や、内容に見合わない賃金の安さなどが、この労働問題の原因となっている。
なかでも人手不足に関してはとても深刻な問題で、看護師1人あたりの仕事量が増え続けており、結果としてそれが残業などの労働問題に繋がっている。

ここからは、看護師が直面していた労働問題と退職代行サービスを利用し、過酷な環境から即日退職した実例について紹介する。

 

今回紹介する看護師は入社から4年目を迎えた時に退職代行サービスを利用して即日退職した。原因は人手不足による残業の増加と就業環境の悪化だった。
入社当時は人手も十分に整っており、労働問題とは無縁の病院だったが、病院の経営が思わしくないとの噂が立ち始めたあたりから年々入社する人数が少なくなっていった。

様々な理由で退職する人が多かった上に、退職代行サービスを利用して即日退職する人や異動などで人手は減るのに、人員の補充が無い状態が続いたそうだ。
必然的に人手不足になり、各個人に降りかかる業務量が増加。業務量に比例して残業時間も増えていった。

「今は人手不足だから残業は我慢するしかない」
「残っている人員で支えていかなければ患者さんたちに迷惑がかかる」

始めのうちは辛くとも看護師としての使命を全うするため、この環境に耐えていくことを決めたという。

しかし、環境は悪化する一方。人手は増えず、職場環境は悪くなるばかりで整理整頓も必要最低限であるため、資料を探すのに時間がかかる等の不都合もたびたび起きた。

残業は増えても、給料が増えるわけでもない。辞めることを相談しても引き留められるだけで状況が改善する兆しが見えなかった。残業が増えたことで肉体的にも限界を迎え、環境の悪化で精神的に辛くなってしまったため、退職代行サービスを利用して即日退職することを決めた。

 

退職代行サービスに相談してからは、退職代行サービスを経由して慰留の要望が会社側からあったが希望通り即日退職に了承を得ることができ、労働問題から解放されることとなった。

近年では、このような労働問題に耐えかねて、退職代行サービスを利用して即日退職する看護師も増えている。看護師は退職に関する細かいルールが定められており、人手不足で困窮している状態で、退職する旨を伝えられない看護師が多いようだ。また看護師の使命感から退職することを自ら留めてしまうことも多いという。

退職を申し入れた看護師の中には、辞めたい意思を伝えたことをきっかけに職場で無視をされたり、処理しきれないほどの事務仕事を指示され残業時間が余計に増えたり、といった労働問題の悪化に拍車がかかってしまい退職代行サービスへ相談するケースもある。

そういった辞めたくても辞められずに悩んでいる看護師や異常な残業時間などの労働問題に巻き込まれている看護師が退職代行サービスを相談し、即日退職に至っているようだ。

 

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