日本の企業数は約386万社あるとされており、様々な会社や職場がある。だが、すべての職場が快適で居心地の良い場所であるとは限らないようだ。
都道府県にある労働局では、職場でのいじめ・嫌がらせに関する相談が年々増加傾向にある。いわゆるパワーハラスメント(パワハラ)である。
退職代行サービスへの相談内容でもパワハラに耐えられず退職代行サービスを依頼する退職希望者が増えている。また、パワハラだけでなくセクシャルハラスメント(セクハラ)やマタニティハラスメント(マタハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)などのハラスメントに関する相談も増加傾向にある。
多種にわたってハラスメントが拡がる中で、つらい環境に耐え仕事をしている人も多くいるようだ。
今回は実際に退職代行サービスを利用し、ハラスメントのある職場から即日退職した人たちの体験談を紹介する。
もし、本稿の体験談と同じような状況に苦しんでいる人がいたら是非参考にしてもらい、少しでも早くその状況から抜け出してもらいたい。
ハラスメントとは?
ハラスメントとは相手に対して苦痛を与える、不利益を与える、不快を与える行為を指す。その行為が本人の意図している内容と違ったとしても受け取る側の相手が不快に感じてしまったらハラスメントに該当してしまうのだ。
企業側としてはハラスメントを発生させないために従業員に対してハラスメントに関する知識の教養などハラスメント対策を講じているが、ハラスメントの種類も増えており、種類の増加と比例して被害者や相談者も増加しているようだ。
退職代行サービスを利用する退職希望者からの退職理由にもハラスメントを理由にする方が増えているようだ。
それでは実際にあった退職希望者のハラスメントの体験談を紹介していく。
ハラスメントで退職代行サービスを利用した体験談
・パワハラ「職場の上下関係などを背景にいじめや嫌がらせを行うハラスメント」
退職希望者は30代前半の男性で建築関係の仕事を行っていた。業界自体が上下関係に厳しく、多少の叱責は当然のことだと退職希望者も認識していたが社長からの行為は流石に度を越えた行為だった。
事務所の机を激しく叩く、社員の足を蹴るなどは日常で、他の社員が周りにいる中で必要以上に叱責されることもあった。
出勤の送り迎えを強要してくるなど、ハラスメントがエスカレートしてきたこともあり、即日退職するために退職代行サービスに相談したようだ。
このような状況では自身で退職を申し出ることも難しかったことも利用の後押しになったようだ。
退職代行サービスが間に入り、退職の話を進めたことで社長も冷静に話を受け入れ、無事に即日退職することができた。
・セクハラ「男女問わず、性的な言動で不快を与えるハラスメント」
加工食品の工場で働く20代前半の女性は、毎日のように繰り返される同僚たちのセクハラに悩み、退職代行サービスを利用することを決意した。
仕事内容が製品の点検業務で雑談しやすい職場環境ということもあり、昔から働いているパートの女性たちが毎日のようにセクハラと取れる内容の話をしていた。たまにそういった話が出るならば我慢できるが毎日のように繰り返されていたそうだ。
話が盛り上がると業務も停滞してしまい、退職希望者に残った仕事を押し付けて帰ってしまうこともあった。今の職場環境にはこれ以上我慢ができないとのことで退職代行サービスを利用し、即日退職でストレスから解放されたそうだ。
・マタハラ「妊娠・出産をきっかけに女性に対して行われるハラスメント」
20代後半で事務の仕事をされていた女性の体験談である。結婚・妊娠を機に産休に入ることになった退職希望者は女性上司からのマタハラに耐えられず、退職代行サービスに依頼した。
産休に入る時から「忙しい時期に産休を取るのは迷惑」「仕事もしないで在籍しているなんて考えられない」などのハラスメント行為に悩んでいた。
出産後に職場に復帰してからもハラスメント行為は治まらず、「育児のために時短勤務なんていい身分」といった行為から女性上司とはこれ以上一緒に仕事はできない、精神的に病んでしまう前に退職しようと考えたそうだ。
退職代行の実施は人事部長宛に行い、女性上司からのハラスメント行為が退職理由であること即日退職を希望していることを伝え、希望通りに退職することができた。
・慰留ハラスメント「退職を申し出たものに対して必要以上に引き留めを行う、また退職の話を取り合わず保留するといったハラスメント」
営業として働いていた20代前半の男性の退職希望者は、自分自身で退職の意思を会社側に伝えていた。しかし上司からは人員不足や交代要員がいないことを理由に退職を保留されてしまった。それでも何度か上司と話し合いの場を得ようと試みるも、多忙や会社の上層部に確認するといった言い訳ではぐらかされてしまったそうだ。
最初に申し出てから1ヶ月以上たち再度退職を申し入れたが1時間以上説得され、退職を認めてもらえなかった。
自身では何度話しても逃げられる、言いくるめられてしまうことに悩んでしまい、退職代行サービスに依頼することにしたそうだ。慰留ハラスメントの該当者である上司に退職代行を実施し、無事に退職することができた。
なぜ退職代行サービスをおすすめするのか
紹介したハラスメントをきっかけに退職代行サービスを利用した体験談は、ほんの一部に過ぎない。なかにはもっと深刻な状況で精神を病んでしまった退職希望者もいる。
それはハラスメントが横行している状況下で、自分自身から退職を申し出ることが難しいといった背景がある。退職したいと言った時からハラスメントがさらに酷くなるのではないか。
ハラスメントを認めたくなくて会社ぐるみで丸め込みに来るのではないか、といった不安を抱いてしまうからだ。結果的に我慢に我慢を重ねて限界を超えてしまい、精神的に病んでしまったり、体調を崩してしまったりする。
限界を超えてしまう前に退職代行サービスへ相談することをおすすめする。
退職代行サービスを利用すればその日から会社へ行かずに退職手続きを行うことができるため、ハラスメントの原因である上司や同僚に会うこともない。当然ハラスメントが酷くなることもないため安心である。
また、第三者にハラスメント行為について知られてしまったことで相手側も冷静になり、退職の話をスムーズに進めるケースが多いようだ。
このようなメリットが発生することも退職代行サービスをおすすめするポイントである。
まとめ
ハラスメントは多種多様になっており、被害者が我慢することで顕在化していないケースも多くあると考えられる。
前述したように我慢することで心身ともに消耗してしまうこともあるため、早急に対応することをおすすめする。その対応策の一つとして退職代行サービスの利用を紹介した。
自分自身で解決しようと考えると不安が邪魔してしまったり、一歩踏み出して行動する気持ちが必要だったりするため退職の話が進まないことも少なくない。
おすすめする理由でも述べたように、第三者が話を進めることでスムーズに話が進み即日退職することも可能なため、悩んでいる方は検討材料の一つにすると良いだろう。
『退職代行サービス口コミ評判ランキングTOP20』で自分にピッタリな退職代行サービスを探す