退職代行サービスを使って会社を辞めることは決してクズでも甘えでもないため、職場環境の劣悪さに悩んでいる人や会社を辞めたいと思いつつ自分で伝えることができないという人には、退職代行サービスの利用がおすすめである。
特に今回は、退職代行サービスを使ったら周りに「クズ」「甘え」「ありえない」と思われるのではないかと不安になっている人に向けて、退職代行サービスがクズでも甘えでもない理由、退職代行サービスを使うべきありえない職場の特徴、退職代行サービスに関するQ&Aを紹介していく。
退職代行サービスを使って会社を辞めたいと考えているものの、周りから「クズ」「甘え」だと思われるのではという思いから利用できずにいるという人こそ、本記事を参考にしてみてほしい。
また、退職代行サービスで辞めることに対してクズや甘え、ありえないという意見がある理由や退職代行サービスを使うことによって生まれる会社側にとってのメリットにも触れているため、本記事を読めば退職代行サービスが決して甘えでもありえない行為でもないことを会社側の方も理解できるだろう。
【結論】退職代行で辞めるのはクズじゃない！甘えだと言われる理由とは
退職代行サービスで会社を辞めることはクズではない。
また、退職代行サービスを使う人に対して「クズ」「甘え」という意見を持つのは、退職代行サービスを使って辞められると人材不足に陥ってしまう会社や、退職代行サービスについてよく知らず、会社を辞める時は退職者が自分で伝えるべきだという考えに固執している人であることが多い。
しかし、人材不足は退職者の責任ではなく会社側に責任があることはもちろん、退職者は職場環境によって自分で会社を辞めたいと言い出しにくい状況に追い込まれていることも多く、そのような場合は退職代行サービスを利用するかバックレる以外に退職する方法は無いといえる。
バックレた場合は退職代行サービスとは比べ物にならないほど会社にも迷惑がかかってしまうことに加えて、退職者としても会社から絶えず連絡がきて精神的なダメージが蓄積される一方である。そのため会社側にとっても退職者にとっても、第三者である退職代行業者を介して必要情報のやり取りができる退職代行サービスを利用した方が、メリットが多いといえる。
「退職代行サービスを使うなんてありえない」「退職代行サービスはクズ」などの意見は、前述した退職代行サービスのメリットや、職場環境によって退職者がどれほどの精神的ダメージを受けているのかを理解しようとしない人の意見に過ぎないため、全く気にする必要はない。
実は会社側にもメリットがある！退職代行が「クズ」でも「甘え」でもない理由３選
退職代行サービスで会社を辞めてもクズではないことと、退職代行サービスが「クズ」「甘え」「ありえない」などと言われる原因について上記で説明したが、ここでは退職代行サービスがクズでも甘えでもない理由を３つ紹介していく。
そもそも、期間に定めのない労働者には法律で職業選択の自由が認められているため、自身で退職を申し入れた場合でも一定の期間をおいて退職することが可能である。退職代行サービスを使ったとしても退職の自由が認められていることに変わりはないため違法性がないことはもちろん、正式な退職手続きを踏んで会社を辞めることができる。
また、退職代行サービスは退職者にしかメリットがないと思われがちだが、中には会社側にメリットが生まれるケースもあるため、ぜひ確認してほしい。
退職代行がクズではない理由① バックレられるより全然良いから
自分で会社に辞めたいと伝えることが難しい人の場合、会社を辞める方法は退職代行サービスの利用かバックレるかの２択になってしまうが、バックレられると会社側は退職者と全く連絡を取ることができず、退職者が会社を辞めたいのかどうかも確認することができなくなる。
そのため、会社側は事故や事件に巻き込まれた可能性も考えて退職者や緊急連絡先に記載のある家族へ何度も連絡を行ったり、退職者の自宅を訪問したりするだろう。それでも会社を辞めたいのかどうか確認ができない場合には、会社側としても退職手続きを進めることができない可能性がある。
このようなケースでは、会社側が退職者へ何度も連絡する必要があることに加えて、いつまでも退職手続きを進められないというデメリットがあるほか、退職者にとってもいつまでも連絡がきて終わりが見えず、退職手続きが完了していないため失業手当などを受け取ることが難しい場合もある。
会社側からすれば退職代行サービスよりもバックレられる方がよっぽどデメリットの多いありえない行為であり、退職代行サービス業者を介して退職者と連絡をとることができる退職代行サービスの方が手間もかからず、よっぽどスムーズだといえる。
退職代行がクズではない理由② 退職代行を使った理由が会社にある可能性もあるから
退職代行サービスを使って会社を辞めることについて「自分で伝えることもできないなんてありえない、甘えだ」という意見を持つ人は、なぜ退職者が退職代行サービスを「使わなければならなかったのか」を考えていない傾向にある。
自分で会社を辞めたいといえる環境にあるのであればそもそも退職代行サービスを使う必要はなく、退職者としても費用を払って依頼するようなことはありえないだろう。
退職者が退職代行サービスを使う背景には、「職場環境が悪く、改善される気配がない」「上司から日常的にパワハラを受けている」「慢性的な人手不足でどう考えても引き止められる」「すでに何度も引き止められていて辞められる気がしない」など様々な理由があり、退職代行サービスを通じてこれらの理由を聞くことができれば、会社としても職場環境の改善に繋げることができるというメリットがある。
また、退職者が退職代行サービスを使う原因が会社にある可能性も考えられると理解していれば、会社側が退職代行サービスに対して「クズ」「甘え」「ありえない」という意見を持つこともないだろう。
裏を返せば、退職代行サービスに「クズ」「甘え」「ありえない」という意見を持っている会社は、会社側にも原因があるとは考えていない可能性が高く、退職者が自分で会社を辞めたいと伝えたとしても理解してもらえず、引き止めにあうことは明らかだ。
退職代行がクズではない理由③ 精神的なダメージを最小限に抑えられるから
退職代行サービスを使った場合、自分で会社を辞めると伝える場合と比較して精神的なダメージを最小限に留めることができる。
今自分で会社を辞めたいと言い出せずに悩んでいる人は、言い出せないことに対するストレスを感じていることはもちろん、退職を考える原因となった職場環境や人間関係の中で過ごすことで精神的なダメージも併せて蓄積されていくことになる。
つまり、退職代行サービスを使うことで周りから「甘えだ」「ありえない」と思われるのではないかと悩んでいる時間も、常に精神的に疲弊しているといえる。これらが積み重なって身体を壊してしまっては元も子もないため、自分を守るためにも退職代行サービスを使って会社を辞めた方が賢明な判断である。
また、退職者が身体を壊してしまったとしても会社は責任を取ることができない。退職代行サービスを使われたからといって会社からクズ、甘え、ありえないなどと言われるのはお門違いであり、そのような意見を気にする必要は全くない。
こんな会社はありえない！退職代行をおすすめする職場の特徴
これまでは退職代行サービスで会社を辞めてもクズや甘えではないこととその理由を解説してきたが、ここからは退職代行サービスを使わないと会社を辞めることが難しい職場の特徴を紹介していく。
もし下記の特徴に当てはまるような職場で働いている場合、会社を辞めることが難しいばかりか辞めたいと言うことすらためらうようなありえない職場の可能性が高いため、退職代行サービスの利用をおすすめする。
①何度辞めるといっても聞いてくれない
過去に何度も会社を辞めたいと伝えているのに、後任がいないことを理由に引き止められるという場合には退職代行サービスの利用がおすすめである。
このような会社は常に人材不足である可能性が高く、これまでもそうであったことを考えれば今後体制が改善されることは考えにくいだろう。むしろそのような状況でなかなか会社を辞められずにいると、長く働いている分他の人よりも一層辞めにくい状況に追い込まれてしまうため、早めに決断する必要があるといえる。
②パワハラクズ上司が怖くて言い出せない
日常的にパワハラやセクハラを行っているクズ上司がいて、会社を辞めるにはその上司に伝える必要があるという場合、自分で伝えるのが難しい状況にあることは明白である。
このケースではただでさえ精神的なダメージが大きいことに加えて、自分で会社を辞めたいと伝えると余計にクズ上司からの対応が悪くなったり、退職日までに嫌がらせをされたりする可能性が高いため、退職代行サービスを使って退職することで余計なトラブルを回避することもできる。
③過去の退職者が有給消化を拒否されていた
過去に会社を辞めたいと伝えた人が有給消化を拒否されていた場合、今回退職者が有給消化したいと伝えても同じように拒否される可能性が高いといえる。会社側が退職時の有給消化を拒否することは基本的にできないが、ブラック企業に勤めている場合には一方的に拒否してくることもあり、決してありえないことではない。
このような場合は、自分で対応しても応じてもらえないことが多く、その場合には泣き寝入りになってしまう可能性が高いため、退職代行サービスに依頼することで有給消化を確実に叶えることができる。
ただし、有給消化したい場合には労働組合か弁護士の退職代行サービスに依頼する必要がある点に注意が必要だ。
退職代行サービスには３種類あり、労働組合、弁護士、一般企業の退職代行業者に分かれているが、一般企業の退職代行業者は会社を辞めたいという意思を伝える以外一切の交渉ができないため、有給消化についての交渉も不可能である。
退職代行サービスの種類と対応範囲については下記でまとめているため、事前に確認することをおすすめする。
◆退職代行は弁護士・労働組合・民間どれがおすすめ？評判を徹底比較
④退職手続きを１人で進める自信がない
退職手続きは会社によって提出する書類や流れが異なっている可能性があるため、退職者本人が自分で進める場合にはそれぞれを細かく確認する必要がある。
また、自分で会社を辞めたいと伝えた場合、退職手続きや引き継ぎのために退職日まで出勤することになるため、いち早く職場との関わりを絶ちたいという人にとっての精神的な負担は図り知れない。
退職代行サービスに依頼すれば、進め方や進捗の確認はすべて退職代行サービスが行い、退職理由についてのアドバイスなども受けることができるためトラブルになるリスクもなくなる。
さらに退職代行を実施したその日から出勤せずに退職することができるため、退職手続きや引き継ぎのために出勤する必要もなく、精神的負担を軽減できるといったメリットが退職代行サービスにはある。
⑤辞めたら訴えると脅されている
会社を辞めたいと伝える前段階で、会社や上司から「辞めたら訴える」などと脅されている場合、自分で会社を辞めたいと伝えることに対するハードルは非常に高くなってしまう。
法的根拠なく引き止めてくる会社側のありえない行為に対しても、退職代行サービスであれば第三者として冷静かつ適切に対処することができるためおすすめである。なにより退職代行サービスが間に入ることで会社側からの圧力を受ける必要が無くなる点は大きな魅力だ。
退職代行に関するQ&A
退職代行サービスで会社を辞めても「甘え」や「ありえない」と言われる筋合いはないというのは繰り返しお伝えしているとおりだが、退職代行サービスをはじめて使う人の場合、不安な点があって退職代行サービスを依頼できずにいるという人もいるだろう。
ここでは、退職者が不安を感じやすいことや退職代行サービスに関しての質問として寄せられることが多い質問をまとめているため、退職代行サービスへの依頼を検討している人は一度確認してみてほしい。
退職代行なら即日退職できますか？
退職代行サービスを利用すれば、確実に即日退職が可能。
即日退職できて正式に退職手続きも完了できるのは退職代行サービスだけであり、バックレた場合は正式な退職扱いにはならないため、バックレた当日以降に不都合やデメリットが出てくる可能性が高く、会社とトラブルにもなりやすい。
退職代行サービスで即日退職できる仕組みについては下記の記事で詳細に解説している。
◆退職代行を使えば即日退職できる？即日退職の仕組みや流れも解説
有給消化してから辞めることはできますか？
労働組合か弁護士の退職代行サービスに依頼しておけば、有給消化してから退職することができる。
ただし、「こんな会社はありえない！退職代行をおすすめする職場の特徴」でも触れているように、一般企業の退職代行業者では有給消化を叶えることができない可能性もあるため注意が必要である。
弁護士はもちろん、労働組合も団体交渉権があるため違法性なく会社と交渉することができるが、一般企業の退職代行業者は交渉を行った時点で非弁行為（違法行為）と判断され、処罰の対象になってしまう可能性がある。
退職者が直接処罰の対象になることはないが、事情聴取などで余計な時間を取られたり、会社側ともトラブルになってしまったり、気まずい思いをしながら退職者が自分で退職手続きを進めなければいけなくなる可能性すらある。
その場合、「退職代行サービスは甘えだ」と思っているようなクズ上司と直接やりとりしたり、出勤して退職手続きをしたりすることにもなりかねないため、リスクなしでスムーズに退職したいのであれば労働組合か弁護士の退職代行サービスへ依頼するべきだといえる。
退職代行を使ってもクズ上司から直接連絡がくることはありますか？
退職代行サービスは退職代行を行うタイミングで退職者本人やその周囲に直接連絡しないよう会社へ伝えるため、基本的に会社やクズ上司から連絡がくることはない。
仮に直接連絡がきたとしても退職者が自分で対応する必要はないため、クズ上司や担当者から連絡がきた旨を退職代行サービスへ伝えて対応してもらえば問題やトラブルに発展することもない。
退職代行で辞めるのはありえない行為でも甘えでもない！
今回は、退職代行サービスで会社を辞めることはありえない行為でも甘えでもなく、むしろ会社にとってもメリットの大きい方法であることを説明してきた。
また、退職代行サービスで会社を辞める場合、退職者が今後会社と関わりをもつ可能性は限りなくゼロに近いため、もしも会社内で「退職代行サービスで辞めるなんて甘えだ」「いきなり辞めるなんてありえない」と言われていたとしてもそれを退職者が知るすべはない。
これまで勤めていた会社に「甘えだ」「ありえない」と思われるかどうかを気にするのではなく、これから勤める会社へ目を向けて新たな一歩を踏み出すべきだといえるだろう。
さらに同じ即日退職でも、バックレと退職代行サービスでは会社にかかる負担や退職者が感じる精神的なダメージの大きさ、トラブルになる可能性などで大きな差が生まれるため、退職代行サービスで会社を辞めることをおすすめする。
退職者の精神的なダメージや職場環境からのストレスを理解せずに「退職代行サービスなんてクズだ」「甘えている」「ありえない行為だ」などという人の意見に左右されることなく、自分の身体を第一に考えて決断すべきだといえるだろう。
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